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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フランス共和国(フランスきょうわこく、République française)、通称フランスは、西ヨーロッパに位置する国。ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、スイスイタリア、モナコ、アンドラ、スペインと陸上国境を接する(この他海外領土サン・マルタン島でオランダとも陸上国境を接し、仏領ギアナではスリナム、ブラジルと陸上国境を接する)。欧州連合加盟国。国連安保理常任理事国。

正式名称は、République françaiseフランス語: レピュブリック フランセーズ)。通称、France。略称、RF

公式の英語表記は、French Republic。通称、France

日本語の表記は、フランス共和国。通称、フランス。また、漢字による当て字で、仏蘭西法蘭西などと表記することもあり、と略されることが多い。ちなみに、中国では簡体字で法兰西、繁体字で法蘭西と表記し、と略される。

国名のFranceは、中世ヨーロッパに存在したフランク王国から名付けられたとされる。 ドイツ語では直訳すればフランク王国となるFrankreich(フランクライヒ)を未だにフランスの呼称として用いている。これと区別するためにドイツ語でフランク王国はFrankenreichである。ギリシャ語では古代のこの地域の名称であったガリア(Γαλλία)が使われている

紀元前1世紀までは地中海沿岸のギリシャ人都市を除くとケルト人が住む土地であり、古代ローマ人はこの地をガリアと呼んでいた。カエサルは紀元前1世紀にガリアを占領し共和政ローマの属州とした。5世紀になるとゲルマン系諸集団がガリアを占領・移住してきた。

西ローマ帝国が滅びるとゲルマン人の一部族であるフランク族がつくったフランク王国が勢力を伸ばし始めた。カール大帝(シャルルマーニュ)の時代には現在のフランスのみならず、イベリア半島北部からイタリア北部・ハンガリーのあたりまでを勢力範囲とした。カール大帝はローマ帝国皇帝の称号をローマ教皇から与えられた。

カール大帝を継承した息子ルートヴィヒの死後、王国は3つに分割された。そのうち、シャルル1世が継承した領土(西フランク王国)が今日のフランスにあたる。しかし、王国は弱体化し、各地の領主が勢力をもっていた。10世紀にカロリング家は断絶し、領主達はカペー家のユーグを王として選んだ。代々の国王は結婚などによって、他の領主から領土を得て、勢力を拡大していった。

18世紀以降はアジアやアフリカ、南北アメリカに多くの植民地を所有したものの、20世紀に入りその多くが独立を果たしたことから現在はカリブ海や南太平洋地域にいくつかを残すのみとなっている。

政体の変遷と主要な事件:

  • 西フランク王国
  • ヴァロア朝
    • 百年戦争
  • ブルボン家
    • フランス植民地帝国 - 海外領土の拡大
  • フランス革命
    • 王政の廃止(第一共和政)、革命政府、執政政府、ナポレオン・ボナパルトの帝位
  • 第一帝政
  • 7月革命
  • 7月王政
  • 2月革命
  • 第二共和政
  • 第二帝政 ナポレオン3世
  • 第三共和政
    • 中部アフリカ侵掠・ダホメ王国1894年・サモリ・トゥーレ
    • アルジェリア侵略1830年
    • チュニジア侵攻1881年
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
    • ヴィシー政権
    • 自由フランス
  • 第四共和政
    • 欧州石炭鉄鋼共同体 - 軍需物資である石炭・鉄鋼の共同管理
    • 欧州経済共同体、欧州原子力共同体(のちの欧州連合)創設 - 欧州の経済分野での地域統合
  • 第五共和政 - 初代大統領シャルル・ド・ゴール
    • 植民地の独立:インドシナ戦争、アルジェリア紛争
    • フランス共同体/フランコフォニー
    • ユーロへの通貨統合

点字が生まれたところでもある。

現在のフランスは、直接選挙で選ばれる大統領(任期5年 2002年以前は7年)に首相の任免権や議会の解散権など強力な権限が与えられ、立法府である議会より行政権の方が強い体制が敷かれている。このため、先進国の中でも日本などと並んで官僚機構が強いと言われることが多い。

また、大統領が任命する首相は、大統領にも議会にも責任を負っており、共に行政権を持つ(半大統領制)。このため、大統領の所属政党と議会の多数派勢力が異なる場合、大統領自身が所属していない議会多数派の人物を首相に任命することがある。この状態をコアビタシオンと呼ぶ。こうした場合、大統領が外交を、首相が内政を担当するのが慣例となっているが両者が対立し政権が不安定になることもある。

議会は両院制を採用し、上院に当たる元老院(間接選挙で選出 任期6年、3年ごとに半数を改選)と、下院にあたるフランス国民議会(直接選挙 小選挙区制、二回投票制度)がある。優先権は国民議会にあり、元老院は諮問機関としての色彩が強い。

21世紀に入り、日米を除くG7各国や欧州連合加盟各国が北朝鮮と国交を結んでいる中、2007年1月現在もフランスは国交を締結していない。駐日フランス大使館によれば「今後も、(現在の北朝鮮とは)国交を結ぶ予定はない」との事。

なおフランスは早くから少子化対策に取り組み、GDPのおよそ2.8%にも相当する巨費を投じ国を挙げて出産・育児を支援する制度を様々に取り入れてきた。代表的なものとしては世帯員(特に子供)が多い家庭ほど住民税や所得税などが低くなる『N分N乗税制』や、公共交通機関の世帯単位での割引制度、20歳までの育児手当などがある。この結果、1995年に1.65人まで低下したフランスの出生率は2000年1.89人に、2006年には2.005人にまで回復した。現在先進国で出生率が2人を超えている国は他にアメリカ合衆国とニュージーランドぐらいであり、フランスはヨーロッパ一の多産国となった。→ [1]

ただ一方で子供を4人以上産めば事実上各種手当だけで生活する事が可能となり、結果として低所得者が多いアフリカ系の移民やイスラム系の外国人労働者を激増させているのではないかとの指摘もある。これに対してINSEE(フランス国立統計経済研究所)は「移民の出生率は平均より0.4%ほど高いが、全体に占める割合が大きくないので大勢にそれほど大きな影響を与えているわけではない」と説明している。→ [2] 2007年5月6日 (CEST) に次期大統領選挙が行われ、サルコジ氏がえらばれた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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暖冬(だんとう)とは、平年(1971~2000年の平均)に比べて気温の高い冬のことである。気象庁による3階級表現で12月から2月の平均気温が「高い」に該当した場合の冬をいう。暖冬による影響は農作物の過剰生産、少雪による水資源の不足など経済活動に大きな影響をもたらす。以下は特に断り書きのない限り、日本の事例について記述する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000022-jij-int

【カイロ29日時事】イランの精鋭部隊、革命防衛隊海上部隊のファダビ副司令官は29日、イランが攻撃を受けた場合、革命防衛隊傘下の民兵部隊「バシジ」が石油の主要海上流通ルートであるペルシャ湾の出口ホルムズ海峡で「敵」に対する自爆攻撃を行うことを示唆した。ファルス通信が伝えた。
 米国がイランへの強硬姿勢を強める中、対イラン軍事攻撃が実施された場合、イランが報復としてホルムズ海峡を封鎖するのではないかとの懸念も原油価格高騰の一因となっている。ファダビ副司令官の発言はこうした状況を意識し、対イラン攻撃をけん制する狙いがあるとみられる。 

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料理りょうり)とは、食品や食材、調味料などを組み合わせて加工を行うこと、およびそれを行ったものの総称である。

加工には加熱、発酵、冷却、撹拌など様々なものがある。この加工の過程は「調理」というが、区別されず「料理する」と呼ばれることもある。加工のうち、特に加熱されたものを「料理」とし、加熱されていないものを「生」(なま)と呼んで対照する場合もある。

民族、人種、地域などにより、使用する食材・調味料などが大きく異なり、調理法にも差がある。同一民族内の階層によって異なる要理が存在する例もある。特に君主や貴族などがある場合、特殊な料理が発達する例が多く、それらは宮廷料理などと呼ばれる。

また、同じ食材でも多種多様な料理がある。それらは地域や民族による調理法や主食などとの関連、入手可能な調味料などの食材の差、気候との関連、あるいは宗教的等の制約によって異なる。

料理と類似するものに菓子があるが、多くの文化において料理とは別のものと考えられることが多い。主に食事として食べるためのものか、間食として食べるためのものかの違いによるが、例えば「お好み焼き」のように、意見が分かれているものもある。

主食とする食品についても、料理に入るかどうかは明確に判別されていない。

(にく)とは、動物の皮下組織および筋肉のことである。

単に「肉」というと、皮下組織全般を指し、脂肪組織の層や血管など循環器系と筋肉組織に末梢神経などを指す。消化器官や心臓など循環器系の一部、脳を含む神経系などは内臓として区分されることもあるが、こと食肉(人間が食料として扱う肉)の場合は動物の内臓も食べる文化もあり、やや複雑である。

肉は生物(特に動物)の肉体においては、外界と体内を隔てる壁として体内恒常性の維持に役立ったり、脂肪の形で生存に必要なエネルギーを蓄えたりする機能を持ち、また筋肉は骨を支えとして体を動かす機能を果たしている。

ただ、単に肉とするばあいは、近世以前の解剖学発達以前的な曖昧な区分でしかなく、こと生物学的には「肉」と呼ばれる生物の体を構成する組織ではなく、更に細分化された区分が用いられる。ゆえに「肉」と表現するのは学術的な意図の無い、日常における大雑把な概念で事足りる場合のみである。

なお植物でも果実の栄養を貯蔵している部分を果肉と呼び、葉の部分でも比較的厚みがある場合は、その内部組織を肉質と表現する場合がある。

一般において「肉」というと、ある程度均等で厚みのある生物の体を指し、ヒトの体でも肥満の者の贅肉(過剰に発達した皮下組織)を指して「肉」という。またその範疇ではボディビルのように過剰な栄養と運動で極端に肥大させた筋肉も「肉」の範疇である。猥雑な表現の範疇では、肉体の一部を道具などに擬え「肉」を接頭詞とする場合があり、猥雑な意味が無い場合でも機械装置の補正なしに目(眼球)で見る(視覚)ことを肉眼と呼ぶ。ワープロなどを用いずに実際に執筆したという意味での肉筆も同様である。

その一方で工学の範疇では、均一な素材のことを肉に擬える場合があり、例えば「肉厚」というと、構造に厚みがあることを指す。また余分な素材が使われている場合には「贅肉」と呼び、構造強度に影響し難い部分を削ることを「肉抜き」ともいう。その延長で機械装置の余分な部分(機能など)を贅肉と呼ぶ場合もある。例えばレーシングカーなど余分なものを省いて「より速く走ること」を求められる自動車では、性能を追求する上で様々な部分が削り取られる。

日本語では古来、(食肉を産する獣そのものも含めて)「しし」と呼んでいたが、漢語の「にく」に完全にとって代わられ、今日では「イノシシ」「ししおどし」などの複合語や、「肉」の異体字の「宍」を「しし」と読ませる人名などに痕跡をとどめるのみとなっている(シカも参照)。

生涯を通し、ほぼ他の動物の肉のみを食べる動物を肉食動物と呼ぶ。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本神話(にほんしんわ)とは、日本に伝わる神話のことである。

現在日本神話と呼ばれる伝承は、そのほとんどが『古事記』『日本書紀』及び地方各国の「風土記」に見られる記述を元にしている。即ち高天原の神々を中心とする神話がその大半を占め、一方ではその出典となる文献は決して多くはない。

本来日本各地にはそれぞれの形で何らかの信仰や伝承があったと思われその代表として出雲が登場するが、ヤマト王権の支配が広がるにつれてそのいずれもが国津神(くにつかみ)または「奉ろわぬ神」という形に歪められて「高天原神話」の中に糾合されてしまったと考えられている。また、後世までヤマト王権などの日本の中央権力の支配を受けなかったアイヌや琉球にも、それぞれの神話が存在する。

中世に入ると、『太平記』などの軍記物、歌学書やその注釈、寺社縁起などにおいて『日本書紀』に基づきながらその内容に大きな差異が認められる、いわゆる中世神話(中世日本紀)が発達した。中世神話のなかでは本地垂迹説に基づいて記紀の神々が仏教の尊格と同一視されたり、あるいは対等に渡り合っている。記紀には見られない神格やアイテムが登場したり、地方神話、民間伝承や芸能から取り込まれた要素が神話の中に混ざりこんでいることもある。記紀神話とは異なり最後まで正統的な文献が存在しなかったため、豊富なバリエーションが多く残されている。中世神話は、現在では主に国文学方面で研究が行なわれており、神話学などではあまり扱われていない。

近世になると、伊勢国出身の本居宣長が、古事記に対して本格的解明を目指し名著『古事記伝』を書き上げ、『日本書紀』優位の神話が一変して、『古事記』優位の神話が主体となり、現在にいたっている。

また、少数派ではあるものの、キリシタンや幕末の新興宗教の教説にも日本独自の神話がみられる。

以上を踏まえた上で、この記事においては『古事記』『日本書紀』などにより語られる「高天原神話」(記紀神話)に絞り、日本神話として解説を加えていくことにする。

なお、「高天原神話」に登場する主な神々はヤマト王権ひいては現在の天皇家の祖先に当たると記述されている。これは、ヤマト王権の拡大に伴い、各地方土着の神に対する崇敬を天皇に対するものに転化させ、初穂献上としての租税の徴収を容易にするためと推察されているが、そのため、時代により当時の権力者に都合の良い解釈が為されたり改変が加えられたりした経緯がある。例えば、記紀の編纂自体に同時代の天武・持統朝の影響や朝廷・藤原氏などの恣意が加わった可能性が指摘されている。また明治以降太平洋戦争以前の日本においては、国民に対し国家の正統性を喧伝するプロパガンダとして国家権力によっても利用された(皇国史観)。

現在は、風土、風俗などの民俗学、考古学に基づく研究などが主にされている。また日本神話の原形となったと思われる逸話や、日本神話と類似点を持つ神話はギリシャ神話など世界中に多数存在する。日本における古墳期~奈良期に掛けての国の勢力関係をも知る上での参考資料ともなっている。

その上でここでは、あくまでも神話として、或いは民俗学・考古学上の観点から、「高天原神話」について述べることにしたい。

イザナキ・イザナミは、葦原中国に降り、結婚して、大八洲と呼ばれる日本列島を形成する島々を次々と生み出していった。さらに、様々な神々を生み出していったが、火の神カグツチを出産した際に、イザナミは火傷で死んでしまい出雲と伯耆の堺の比婆の山(現;島根県安来市)に埋葬された。イザナキはカグツチを殺し、イザナミをさがしに黄泉の国へと赴く。しかし、黄泉の国のイザナミは既に変わり果てた姿になっていた。これにおののいたイザナキは逃げた。イザナキは、黄泉のケガレを嫌って、禊をした。この時も、様々な神々が生まれた。左目を洗った時に生まれた神がアマテラス(日の神、高天原を支配)・右目を洗った時にツクヨミ(月の神、夜を支配)・鼻を洗った時にスサノオ(海原を支配)が成り、この三柱の神は三貴子と呼ばれ、イザナキによって世界の支配を命じられた。

スサノオは、イザナミのいる根の国へ行きたいと泣き叫び、天地に甚大な被害を与えた。そして、アマテラスの治める高天原へと登っていく。アマテラスは、スサノオが高天原を奪いに来たのかと勘違いし、弓矢を携えて、スサノオを迎えた。スサノオは、アマテラスの疑いを解くために、各の身につけている物などで子(神)を産みその性別によりスサノオは身の潔白を証明した。これによりアマテラスはスサノオを許したが、スサノオが高天原で乱暴を働いたため、アマテラスは、天岩戸に隠れた。日の神であるアマテラスが隠れてしまったために、太陽が出なくなってしまい、神々は困った。そこで、計略でアマテラスを天岩戸から出した。スサノオは、下界に追放された。

スサノオは、出雲の国に降り立った。そして、害獣であるヤマタノオロチ(八俣遠呂智)を切り殺し、国津神の娘と結婚する。スサノオの子孫である大国主は、スサノオの娘と結婚し、スクナビコナと葦原中国の国づくりを始めた。出雲風土記では意宇郡母里郷(現;島根県安来市)の地名制定説話にヤマタノオロチ退治がでるが、スサノオではなく大穴持(大国主)神となっているところに相違がある。

アマテラスら高天原にいた神々(天津神)は、葦原中国を統治するべきなのは、天津神、とりわけアマテラスの子孫だとした。そのため、何人かの神を出雲に使わした。大国主の子である事代主・タケミナカタが天津神に降ると、大国主も大国主の為の宮殿建設と引き換えに、天津神に国を譲ることを約束する。この宮殿は後の出雲大社である。

アマテラスの孫であるニニギが、葦原中国平定を受けて、日向に降臨した。ニニギは、コノハナノサクヤビメと結婚した。

ニニギの子である海幸彦・山幸彦は、山幸彦が海幸彦の釣り針をなくしたことでけんかになった。山幸彦は、海神の宮殿に赴き、釣り針を見つけ、釣り針を返した。山幸彦は海神の娘と結婚し、ウガヤフキアエズという子をなした。ウガヤフキアエズの子が、カムヤマトイワレヒコ(又はカンヤマトイワレヒコ。後の神武天皇)である。

カムヤマトイワレヒコは、兄たちと図って、ヤマトを支配しようともくろむ。ヤマトの先住者たちは果敢に抵抗し、カムヤマトイワレヒコも苦戦するが、結局天孫のカムヤマトイワレヒコの敵ではなかった。カムヤマトイワレヒコは、畝傍橿原宮の山麓で、即位する。これが、初代天皇である神武天皇である。

神武天皇の死後、神武天皇が日向にいた時の子であるタギシミミが反乱を起こす。カムヌナカワミミがそれを破り、皇位を継ぐ。

江戸時代までは、官選の正史として記述された『日本書紀』の方が重要視され、『古事記』はあまり重視されていなかった。江戸中期以降、本居宣長の『古事記伝』など国学の発展によって、『日本書紀』よりも古く、かつ漢文だけでなく日本の言葉も混ぜて書かれた『古事記』の方が重視されるようになり、現在に至っている。

明治以降は、皇国史観によって日本神話の記述が神聖視され、神話研究はそれ以前よりも後退することとなった。大正時代に津田左右吉が『神代史の新しい研究』ほかを発表し、日本神話に科学的な観点から批評を行い、神代記は政治的な意図で作られた創作であると結論づけた。戦前は不敬罪として弾圧されたが、戦後になって注目され、しばらくの間、津田の説が日本神話研究の中心となった。しかし、津田左右吉自身は左翼イデオロギーとは無縁であった。

今日では、意図的な改変や創作がかなり加えられてはいるが、記紀の記述は大筋では何らかの史実を元にしているとする考え方、あるいはそのようなものの見方をする古代の人たちがいたことに注目する文化的背景を考察する考え方が主流となっている。

日本神話の中には、他の神話との関連性を指摘されている物が多く存在する。

  • ギリシャ神話に於けるオルフェウスの黄泉の国行きと伊弉諾尊の黄泉の国行き、デメテルと天照大神が隠れると草花が枯れるなど多くの類似点が見られると言われている(→死と再生の神)。
  • アポロンのカラスと八咫烏、中国の金烏は何れも太陽神の使い、元は白い、星図によっては烏座が三本足のものもあるなど類似性を指摘されている。(三本足のカラスについては、一説には太陽黒点の図形が起源ともいわれている。)
  • アレキサンダー大王の説話と神武天皇の遠征と類似しているという説もある。
  • イザナギとイザナミは兄妹であるが、人類の始祖たる男女が兄妹であったとする神話は南アジアからポリネシアにかけて広くみられる。
  • イザナミは「最初の死人」となり「死の国を支配する神」となったが「最初の死人」が「死の国を支配する神」となる話は古代エジプトのオシリスやインドのヤマなどに見られる。
  • イザナギが黄泉の国から帰ってきたときに筑紫の日向にて行った禊のときに左目を洗うとアマテラス(太陽)が、右目を洗うとツキヨミ(月)が誕生したという話の類似例としては、中国神話において創造神たる盤古の死体のうち左目が太陽に、右目が月に化生したとされる話が見られる。

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