F.マッサ、早くもタイトル争いに白旗宣言

フェラーリのフェリペ・マッサが今シーズンのタイトル争いについて早くも悲観的な姿勢を見せている。現地時間（以下、現地時間）10日、『ロイター』通信が報じている。

　F.マッサは10日に行なわれたスペインGPで6位に入り3ポイントを獲得したが、これが今シーズンの初ポイント。それに対してランキングトップを走るブラウンGPのジェンソン・バトンはすでに41ポイントも挙げている。

　厳しい現状の中、昨年は最終戦までタイトル争いを演じていたF.マッサは、「今年については無理だろうね。おそらく来年だ。僕たちは解決しなければいけない問題がたくさんある。まずはマシンを向上させないといけない。次に今日のレースで起きたすべての問題、今シーズンのすべての問題を解決しなくてはいけない」と悲観的な心情を表していた。

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　さらに、快勝を続けるブラウンGPについて、「ブラウンGPは5回のレースで4回勝っている。どうやって戦えばいいんだ？　仮に僕らのマシンが劇的に性能アップしたとしても、それで彼らがポイントを獲れなくなるわけじゃない」とすっかりお手上げの様子。終戦かという記者の質問にはうなずき、「そうだね、そう思うよ。ただ勝利を目指す姿勢に変わりはない。そうやって戦っていけば何勝かはできる」とタイトル争いについては白旗を掲げるも、レースでの優勝を狙っていく姿勢を見せた。

　また、フェラーリのゼネラル・ディレクターを務めるステファノ・ドメニカーリ氏も、早くも諦め気味で「彼ら（ブラウンGP）は信頼性も高く、とても速いし、我々はその対極にいる。苦しみが全然ないなんて言えば、私は嘘つきになるだろう」と肩を落としていた。